前回、出てきた「借方・貸方」とはなんでしょう?ちなみに「借方=かりかた」、「貸方=かしかた」と読みます。

ざっくり簡単に言うと、左と右です。簡単にと言いましたが、これが正に借方・貸方の説明です。

仕訳ではというか簿記ではこの「借方・貸方」を基準に帳簿が作成されます。借方は左、貸方は右、が基準なのです。そして、借方の合計金額と貸方の合計金額は必ず合致します。例えば、

例) 現金50,000円を振込みした際、振込手数料が216円かかりました。振込手数料は現金で支払いました。

(借方) 仕入高 50,000円 / (貸方) 現金 50,000円

(借方) 雑費     216円 / (貸方) 現金    216円

と、こんな仕訳になります。借方の合計は50,216円、貸方の合計も50,216円となってますね。これは日々の取引である仕訳ですが、月合計や年合計で合ってなければなりません。今は手書きだった昔とは違い、PCソフトで入力をしますのでほぼ間違いなく合ってるはずです。が、これは基本的な考えですので必ず覚えておいてください。なぜならPCソフトやPC自体が壊れて入力・計算が出来ない、ご自身で記帳しなければならない事態もあるでしょう。がしかし一番大事なのは、ご自身が記帳せず経理や弊社のような記帳代行会社に記帳をしてもらったりして帳簿を見ても、この原則を知らないと間違っていても指摘が出来ませんし、まず帳簿の見方が理解できないでしょう。

次回は、帳簿の種類に触れましょう。