公的年金について

1. 2つの年金

①国民年金制度 ②厚生年金制度

2. 3階建ての年金制度

①国民年金(基礎年金) ②厚生年金 ③厚生年金基金

※共済年金・・・国家公務員、地方公務員、私立学校教職員の3つの共済組合がありますが、将来的には厚生年金にされることが計画されてます。

老齢年金について

1. 保険料の計算・・・国民年金加入者は毎月16,900円の納付が必要です。一方、厚生年金加入者は、金額ではなく標準報酬月額の18.3%を会社と折半します。

2. 老齢年金の計算・・計算はかなり複雑で、単純には出せないため「年金定期便」が重要となっています。

①老齢基礎年金の金額 満額は780,100円(平成28年度)です。これは、40年間(480月分)納付した方です。20歳から60歳まで納付して65歳から満額をもらうというのが原則です。ただし、納付実績が10年間(120月)未満の場合は、支給されません。

②老齢厚生年金の金額 在職中の給料と賞与に保険料を支払った月数と乗率、スライド率などの複雑な数字をかけて算出します。

③国民年金を払えない場合 申請すれば、免除や減額の措置があります。「払えない」のと「払わない」のとでは将来もらえる年金額に大きな違いが出ます。

④第3号被保険者で気を付けること 第3号被保険者には保険料納付義務がありません。しかし、第2号の配偶者が退職した場合は、同時に第1号となり国民年金の支払義務が発生しますので、注意が必要です。

⑤老齢年金の支給方法 2ヶ月に1回、偶数月の15日に、前2ヶ月分が指定の口座に振り込まれます。

⑥離婚時の分割制度 平成19年度には「厚生年金の離婚時分割制度」が、そして平成20年度には「厚生年金の第3号期間における分割制度」が始まりました。

3. ねんきん定期便について・・旧社会保険庁のずさんな記録管理によって、5,095万件の未統合記録が判明。その後、政府は国家プロジェクトとして、この「宙に浮いた年金記録」の解決に取り組むことを約束。

その他に、「遺族年金」「障害年金」などもありますが、ここではここまでと致します。また、お聞きになりたいことは、別途ご相談頂ければ詳しくご説明いたします。

次回は、相続の基本についてです。